第82回 日本癌学会学術総会(会期:2023年9月21日(木)~23日(土)) において、企業展示およびランチョンセミナーを共催致します。
ぜひご参加の際は、セミナーへのご参加およびブースへお立ち寄り下さい。
会場:パシフィコ横浜(会議センター、展示ホールA+B)(神奈川県横浜市)
9月21日(木) 11:50-12:40
ランチョンセミナー11 (第13会場:会議センター 4F 418 ※現地開催のみ)
高精度ロングリードシーケンスを用いたがんトランスクリプトーム解析
演者:田中 庸介 先生 (国立がん研究センター研究所 細胞情報学分野)
座長:村川 泰裕 先生 (京都大学 高等研究院 ヒト生物学高等研究拠点 村川グループ)
要旨:
悪性腫瘍における転写産物の選択的スプライシングの重要性は、スプライシング関連遺伝子のゲノム異常を有する血液腫瘍を中心とした研究を皮切りに、年々注目度が高まっている。Iso-seqなどのロングリードシーケンス技術は従来のショートリードシーケンスに比して1分子レベルでの全長シーケンスを得ることを可能とするため、正常組織とはおおよそ異なるtranscriptomeを有する悪性腫瘍におけるアイソフォーム多様性の評価への応用に多大なる期待が寄せられている。我々は難治性の悪性腫瘍として知られているスキルス胃がんに対してマルチオミックス解析を行うことで治療標的を導き出すプロジェクトを行っており、その一環としてIso-seqを用いた網羅的解析、特に転写産物のアイソフォーム解析を行っている。アイソフォームを加味した包括的な発現解析によって切り開かれる悪性腫瘍の理解や、シングルセルレベルのロングリード解析によって得られる新しい次元の情報について紹介したい。
展示(展示ホールA+B):ブース#45
内容:BioLegend、PacBio、Dovetail Genomics、LaminarWash、Cellometer、他